生きてて良かった
今回は、オルペンの私がちょっと贔屓にしている彼について書こうと思います。
SUPER JUNIORのマンネこと、キュヒョン氏です。
2019年2月現在入隊中ですが、5月には除隊になります。
SJには歌組が何名かいますが、私は彼の声が一番好みです。
キャラメルマキアートボイスなんて言われることもある、
本当にバラードが似合う素敵な歌声ですよね。
私がぎゅ贔屓なのはもちろんその歌声も大きな理由なのですが、
歌を聴きながら彼の過去を思うと、彼が今この世に存在していることは奇跡だ、
と感じるからなんです。
ここに来てくださる方はご存知の方が多いと思いますが、
彼は2007年に大きな交通事故に遭い、生死の境をさまよいました。
他のメンバー3名も同じ事故に巻き込まれ負傷しましたが、
中でも彼の状態は悪く、生存確率は20%とも言われていたようです。
それから何年も経ってからペンになった私でさえ苦しくなるのに、
当時ペンをしていたえるぷちゃん達は、一体どんな思いで見守っていたのか・・・。
彼のお父さんは、彼が歌手になることを反対していました。
しかし、瀕死の重傷である彼に対し医師が喉を切開して行う手術をご家族に提案すると、
「喉を切ったら、息子は歌手になるという夢を失ってしまう」
と訴え、別の方法での手術に変更されたのだそうです。
「この子は絶対に助かる。夢だった歌手としての将来が待っている」
と信じて疑わない気持ちが感じられるような気がして、
このエピソードを目にするだけで今でも涙が出ます。
結果的に助かったから言えることかもしれませんが、
彼の歌声を守ってくれたお父さんには本当にありがとうございますと伝えたいです。
驚異的な回復を見せ事故から5ヶ月後には表舞台に復帰した彼ですが、
やはり、やるはずだったけれど治療とリハビリのため参加できなくなってしまった活動も
ありました。
その中の一つが、映画『花美男連続ボム事件』です。
当初はメンバー全員が出演する予定でしたが、
製作中に上記の事故が起きてしまったため、
キュヒョン氏と、彼に次ぐ重症を負っていたリーダーのイトゥク氏は出演することが
できませんでした。
この映画のラスト、『Wonder Boy』という曲に合わせて全員が踊るシーンがあります。
ずっとパンダの着ぐるみが一緒に踊っているのですが、
曲の終わり、メンバーが群がって着ぐるみの頭を取ると、そこには出演できなかったはずのリーダートゥギ氏が・・・!
このシーン、メンバー全員が本当にいい顔で笑い合って終わるんです。
どうにかしてリーダーも出演させてあげたいとみんなで一生懸命考えたんだろうか、
と思うだけでもう涙が・・・。
なんだかトゥギ氏の話になってしまいましたが、このシーンを見るたび、
きっとメンバーはマンネも一緒に出してあげたかったんだろうな、
と考えてしまう訳です。
映画への出演はできませんでしたが、このWonder Boyという曲、
今ではSUPER SHOWでの定番曲になっています。
私はぎゅがこの曲をメンバーと一緒に歌っている姿を見ると、
元気になってここに戻ってきてくれてありがとう、その歌声を私達に届けてくれてありがとう、
映画で歌えなかった分ここで思う存分歌ってるんだね、
と思わずにはいられません。
その後ソロデビューもして順調に歌手としてのキャリアを積んでいるぎゅ。
奇跡が起きなければ、今こうして彼の歌を聴くことはできなかったのかもしれないと思うと、
より一層尊い歌声に感じられるんです。
本当は私の好きなパフォーマンスなんかも紹介したいと思ってましたが、
長くなりそうなので今回はこの辺で。